異常気象による災害｜自然災害

異常気象とは異常高温、大雨、日照不足、冷夏などの通常とは異なる気象のことを言います。

世界気象機関では、「平均気温や降水量が平年より著しく偏り、その偏差が25年以上に一回しか起こらない程度の大きさの現象」を異常気象と定義しています。

エルニーニョ現象や、南方振動を含めたENSOは、異常気象の原因とされていますが、エルニーニョ現象は数年の周期で起こるものなので、「エルニーニョ＝異常気象」ではありません。

近年、メディアを中心に、異常気象が増加しているとの考え方が浸透し、同時に異常気象という言葉の概念や定義が変わりつつあります。
傾向としては、異常気象の概念は「激しい気象、荒天、悪天候」の概念に近づきつつあります。
範囲が広がってきています。
これは、地球温暖化問題や、自然破壊問題の影響を受けたものだと考えられています。

異常気象と呼ばれるものは様々なものがあります。
寒春・暖春・冷夏・猛暑・寒秋・暖秋・寒冬・暖冬・熱波・寒波・少雨・大雨・小雪・大雪・日照不足・日照過多・長期的な弱風・長期的な強風・乾燥・多湿

このほかに、季節現象の時期が大きくずれる事も異常気象のひとつです。
初雪、結氷、初冠雪、春一番、梅雨入りといった物理化学てきな現象はもちろんのことで、紅葉、開花、初鳴き、初見、冬眠といった生物学てきな現象も含められます。

勢力の変化、増減、進路の偏りなどによって異常気象とされているのもあります。
熱帯低気圧、嵐、雷、雹、集中豪雨、突風、砂嵐、吹雪、霧

異常気象とされるものの多くは、気象擾乱が発達・退化しながら気象が刻々と変わってゆく中で、悪条件が重なり、起こるものです。
自然変動の働きによって起こる突発的な現象です。
人為的な気候変動やヒートアイランドなどの局地的な気候が異常気象に関係しているとの指摘があります。
異常気象の原因はこのほかにも多数あります。
異常気象の因子を以下にあげます。

ブロッキング・テレコネクション・エルニーニョ・南方振動・南極振動・北極振動・北大西洋振動・マッデン・ジュリアン振動・ダイポールモード・大規模な火山の噴火・太陽活動の変動・地球温暖化・ヒートアイランド・森林破壊・砂漠化、氷河や永久凍土の融解・土地利用の変化