吹雪による災害｜自然災害

吹雪は、降雪中の雪や積雪した雪が強風によって空中に舞い上がり視界が損なわれている気象状態の事を言います。
降雪がない場合には地吹雪と呼ばれます。
降雪がある場合でも、空中に舞っている雪の大部分は積もった雪に由来しています。

激しい吹雪が起こると、雪が視界を遮ったり、太陽が遮られたり、見通しがきかなくなったりして、視界が真っ白くなります。
それがホワイトアウトという状態です。

見通しがきかないので、自動車、鉄道、飛行機などの交通機関の通行、運行に多大な影響が出ます。
吹雪が起こる地域ではこれらを防ぐために、道路などの脇に防風林を設置して、雪が道路上に舞いあがらないよう工夫をしています。

建築物や地形、積雪等の風下側では風が淀み、舞い上がった雪が堆積します。
これを吹き溜まりといいます。
気候条件によっては短時間に多量の雪が堆積することがあり、ホワイトアウト現象とともに起こる事が多く、注意が必要です。

冬は晴れていても日照時間が短い事に加えて、吹雪によって太陽光が遮られると、朝は遅くまで、夕方は早くから暗くなってしまいます。

風速が10m/s以上の風を伴うものを吹雪と呼びます。
風速が15m/s以上であると猛吹雪といい、風速10m/s未満では風雪といいます。