洪水による災害｜自然災害

洪水とは、大雨、融雪が原因で河川の増水、氾濫により引き起こされる自然災害（天災）の一種です。
工学的には、常に平常時よりも河川が増水する現象を指しているので、その場合においては災害の有無は関係ありません。

一般的な治水において、上流のダムや河川の堤防、山津波と恐れられている土石流を防ぐため砂防ダムがありますが、過去に大規模な洪水を経験した地域では、広大な遊水地や、高台に緊急避難用の小規模な都市機能、病院や工業団地などを準備しておく防災コロニーを整備しているところもあります。

建物や堤防にダメージを与える急流や鉄砲水の流れを緩やかにする応急策として、手頃な丸太に1ｍぐらいの長さをおいたロープで土嚢を括りつけて川に流す方法や、丸太を三角形の筒状に組み合わせて川に沈める枠・牛という方法がありますが、地域によってはあらかじめ鉄砲水や急流が発生しそうな場所に、海などでよく見かける鉄筋コンクリート製のテトラポットなどを配置しています。

堤防を境界として、人々の居住地の外を堤防外、居住地側を堤内地と呼びます。
河川の水を外水、外水の氾濫によって水害が生じた場合を外水氾濫と呼びます。
河川に関わりなく排水が追いつかないために水が敷地内にあふれた水を内水、内水の氾濫によって水害が生じた場合を内水氾濫と呼びます。

過去に大惨事を経験した地域においては再度災害防止の連綿とした復興事業が功を奏して、大規模な被害が激減しているため、相対的にこれまでそれら事業が実施されてこなかった地域が防災対策の空白ゾーンとして残されたいるためであり、早急に防災事業を進展することが求められています。

東海豪雨をきっかけに洪水ハザードマップが作成、配布されることが急増しています。